東日本大震災10年の軌跡
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記憶と経験を次代に継ぐ第10章商工会議所による復興に向けた要望・提言目指すところ内容時期連携先・要望先方法担当部署7電力供給力強化と再生可能エネルギー政策の推進 先ずは原子力発電事故の早期収束を要望する。この原発問題に端を発した電力不足は、企業活動に多大な影響を及ぼし、地域の競争力の低下と経済の停滞を招きかねないことから、原子力発電所の安全基準の新たなガイドラインのとりまとめを迅速に進めるよう要望するとともに、電力の安定供給に向けて電力会社による増電体制が万全となるよう要望する。 さらに再生可能なエネルギー政策も強力に推進し、様々な電源の特性を組み合わせたベストミックスの考え方に基づいた電力供給力の強化を要望する。7月以降も継続政府、日商、県選出国会議員ほか要望ものづくり・総務(3)風評被害の払拭と地域活力増進に向けて目指すところ内容時期連携先・要望先方法担当部署1東北・仙台のよさ、元気さ、安心、安全についての的確な情報の発信 行政、種々の団体・企業において、東北・仙台の良さ、元気さ、安心・安全について、各々で的確な情報発信(特に原発に関連しては慎重かつ的確に)を行うよう強く要望していく。具体的には、①コンベンション、スポーツ・文化イベント、各種大会などが開催可能な状況、②都市インフラ(仙台空港、仙台駅、中心部商店街、拠点観光施設など)の健全性、③外国人への安心・安全情報などについて、「仙台市長などトップによる多言語発信」、「インターネットを活用した発信」など幅広い発信を要望する。8月行政、団体、企業要望呼びかけ地域づくり2東北・宮城、仙台へ「ようこそ」という発信、インバウンドの促進 「東北・宮城・仙台へようこそ」という積極的な発信を、①テレビ局などマスコミに要望するとともに、②支援隊、ボランティアへのお礼とあわせた再度の訪問依頼、③観光キャンペーンの実施などを要望していく。またインバウンド対策として、国際定期便・チャーター便運航に対する支援や国内の安全情報の発信、さらに海外のマスコミ、エージェント等の関係者の招聘などに取り組む。また被災地の産品や製品等の購入を促すとともに、被災地域への観光など奨励、推進する。8月行政、マスコミ要望呼びかけ地域づくり3復興の象徴となるイベントの開催 ①今回実現を見たような「六魂祭」(7月16、17日)など、一体感を醸成できる象徴的なイベントを実施することや、②仙台の主要な祭り(定禅寺ジャズフェス、よさこい、仙台クラシック、光のページェントなど)の開催呼びかけ、③観光庁などとも連携した、東北の夏祭りのネットワークによる一体感などで、東北の元気さを発信することを通じて誘客を図る。また、平成25年に開催を働きかけているデスティネーションキャンペーンへ向けた、地域PR事業の積極的な展開を要望していく。8月行政、各祭り要望呼びかけ地域づくり105

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