東日本大震災10年の軌跡
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東北六県商工会議所連合会では、日本商工会議所、国公私立大学47校と賛助企業会員31社で構成される大学ICT推進協議会、日本マイクロソフトと連携し、大学等で保有しているパソコン(PC)を被災企業に無償提供するプロジェクトを展開した。仕組みとして、まずは大学ICT推進協議会に加盟する大学等に対して協力を要請。日本マイクロソフトが再生に必要なソフトウエア(WindowsOS、office2007)を無償提供して、協力高等教育機関が再生作業を行う。その後、被災地商工会議所を通じて被災企業に届けられるというもの。輸送費用については全国の商工会議所からの義援金をあてた。2012年1月にPC再生作業を開始。大学31校、専門学校等4校、企業・団体3社から提供を受け、2012年度中に11商工会議所(釜石、宮古、大船渡、久慈、仙台、塩釜、石巻、気仙沼、いわき、原町、相馬)の会員事業所956社に対して1社1台を提供した。また、宮城県商工会議所連合会では、2011年度、日本商工会議所および東京商工会議所特別顧問である株式会社フォーバル、東芝テック株式会社の協力により、被災した商工会議所、仮設事業所、中小企業等に対して、コピー機やファックス等のOA機器を無償貸与した。再生PC寄贈プロジェクトと被災地に対するOA機器の無償貸与COLUMN再生PCを寄贈する庄子副会頭(右)。41

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