東日本大震災10年の軌跡
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2011年3月11日は、東北にとって決して忘れることのできない日となりました。マグニチュード9.0という強い揺れ、轟ごう音とともに街を飲み込んだ津波、そして未曽有の事態に発展した原発事故…。被災地に住んでいた人々の暮らしを一変させ、世界中に大きな衝撃を与えた東日本大震災から10年、被災地では土地のかさ上げが進み、新しい道路が整備され、街の風景はすっかり様変わりしました。人々は、絶望的な暗闇に身を置かれたあの日から、少しずつ、必死に希望の光を手繰り寄せ、生活の再建に邁まい進してきました。その間、商工会議所は、震災から立ち上がろうとする地域と、そこで商売を営む皆さまをしっかりと支えること、そのことを事業活動の根幹に据えて取り組んでまいりました。仙台は東北のリーダーとして復興を牽けん引する立場にあるという思いを強く持ち、被災事業者に寄り添う伴走型の経営支援を基本としながら、被災地の声を形にして復旧・復興の加速化を政府および関係機関に震災で得た経験を未来のまちづくりへ仙台商工会議所会頭 鎌田 宏ごあいさつ仙台商工会議所 東日本大震災 10年の軌跡4

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