東日本大震災10年の軌跡
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記憶と経験を次代に継ぐ第5章仙台空港の復旧 ~被災地復興のシンボルに~日米友好の歴史に残る出来事米国大統領宛てに感謝状を贈呈仙台空港国際化利用促進協議会(会長:鎌田会頭、当所事務局)と当所では、米軍による支援への感謝の気持ちを伝える方法を模索し、札幌米国総領事館に相談した。その結果、米国民の代表であるオバマ大統領宛に感謝状を贈呈することが決まり、2011年6月27日、仙台市内のホテルでルース駐日大使に感謝状を贈呈した。作戦を指揮した米国海兵隊のルビーノ大佐やキャンプ富士のコゼニスキー大佐、在日米軍司令部の安慶名大佐も同席し、参加者から感謝の言葉が直接伝えられた。「我々は日本と共にある」とのオバマ大統領の声明通り、「トモダチ作戦」による仙台空港の復旧をはじめ、捜索救難、災害救助、人道援助など、広範多岐にわたる米国の支援は、被災者に生きる勇気や希望を与え、心の支えとなった。被災者はもちろん、日本国民が、日米同盟で培われた両国の絆を再認識する機会にもなった。中でも、日本の地方における経済団体から米国大統領宛で感謝状が贈呈されたことは、両国友好の歴史において特筆される出来事と言えよう。主催仙台空港国際化利用促進協議会(会長:鎌田会頭、当所事務局)、仙台商工会議所日時2011年6月27日(月)18:30~場所ホテルメトロポリタン仙台ゲストジョンV.ルースジョン・リースジェームズL.ルビーノ大佐クレイグS.コゼニスキー大佐安慶名クレイグ大佐 駐日米国大使駐札幌米国総領事米国海兵隊第三海兵遠征旅団兵站支援部隊司令官米国海兵隊キャンプ富士司令官在日米陸軍司令部第五部日米防衛政策調整部部長■米軍の仙台空港復旧支援に対する感謝状の贈呈ルース駐日米国大使(前列右から3人目)に仙台の工芸品である玉虫塗でできた感謝状を手渡す鎌田会頭。経済界から伝えた最大級の感謝2感謝状を贈呈した返礼として米軍から受贈した記念品。63

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