東日本大震災10年の軌跡
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金庫、宮城第一信用金庫の協力により本支店間の振込手数料を無料にしていただいた。また、仙台市中心部の商店街にある「東北ろっけんパーク」と「仙台なびっく」では現金による受付を行った。協賛金は、目標額約1億5,400万円に対して、最終的には1億9,800万円(個人1億3,600万円、企業6,200万円)に達した。「おめでとう」「ありがとう」東二番丁通に響く喝采と感謝2013年11月24日午前11時、星野仙一監督と1、2軍の全選手、立花球団社長ほかの幹部、宮城県知事、仙台市長、優勝パレード実行委員会会長(鎌田会頭)らを乗せたオープンカーとオープンバス計10台が仙台商工会議所前を出発。東二番丁通を南へ進んだ。「おめでとう」「ありがとう」。沿道を埋め尽くした約21万4,000人の喝采と感謝が東二番丁通に響く。その中には津波で甚大な被害を受けた楽天イーグルス南三陸町応援協議会のメンバーの姿もあった。選手たちは声援に手を振り、笑顔で応え、この日も元気を与えた。当日、JRと仙台市地下鉄では増便・増車を行い、輸送増強を図った。また、仙台市内では記念セールやイベントも行われた。百貨店や飲食店、ホテルなどはパレードの集客効果でにぎわいを見せ、中心部のアーケードは七夕まつりや初売り並みの人出となった。終了後、東二番丁通や周辺地域にゴミの放置なども見られず、詰めかけた人々のマナーの良さも話題となった。初優勝はあくまでも通過点に過ぎない。優勝パレード実行委員会の母体となった楽天イーグルス・マイチーム協議会(2020年の会員団体125)は、二度目の優勝を目指して現在も精力的に活動し、東北各地の団体と連携を続ける。第1部主催楽天イーグルス優勝パレード実行委員会日時2013年11月24日(日)11:00~11:30場所東二番丁通(仙台商工会議所前~五ツ橋交差点)  全長約1.5km参加者球団社長、監督(1軍・2軍)、コーチ(1軍・2軍)、選手(1軍・2軍)、楽天イーグルス・マイチーム協議会会長、宮城県知事、仙台市長、東北ゴールデンエンジェルス、仙台フィルハーモニー管弦楽団ほか■楽天イーグルス優勝パレード開催概要パレードの先頭を飾るオープンカーから沿道に向かって手を振る鎌田会頭(手前左)。仙台商工会議所 東日本大震災 10年の軌跡72

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