Ｍｉｓ．ｕｍｉ　代表　石崎　郁海　氏

創業の手順に始まり、集客の相談にも丁寧に対応してもらっています。

石崎　郁海　代表 （左）と堀江　智沙紀　経営支援員（右）

知人の勧めで創業を相談

　柔道整復師の国家資格を生かして整骨院に４年余り勤務した後、リラクセーションサロンで５年以上経験を重ねてきました。その過程で、「私自身がお客さまのために考えたメニューで施術ができるサロンを開きたい」と考えるようになりました。しかし、創業については何の知識も持っていなかったことから、すでに創業を経験していた知人に相談し、商工会議所を知りました。「無料で相談できるから行ってみたら？」と勧めてもらい、さっそく申し込みました。
　私はもともと心配性な性格で、不安が先に立っていましたが、担当支援員の堀江さんが創業までの道筋や必要な手続きなどを明確に示してくれましたし、各分野の専門家の先生も丁寧に教えてくださったことで、不安を解消することができました。

融資からＳＮＳ活用法まで

　商工会議所の支援の中で特に役立ったと感じているのは、資金調達に関するアドバイスです。当初は融資を受ける予定はありませんでしたが、窓口専門家の税理士の先生から、「不測の事態に備えて、資金面に余裕をもって開業することも大切です」と助言され、融資の申し込みをすることにしました。経営計画書を作成する際には、堀江さんからこのサロンの強みや実績をどのように盛り込むべきかを具体的に教えていただきました。例えば、サロンとしては珍しい柔道整復師の資格を持っていることや、これまでに培った施術経験を具体的に記載することで、計画書に説得力が増しました。また、前職での顧客リストや実績も融資審査における信用を高めるポイントになるとの助言を受け、結果として無事、融資を受けることができました。
　ＳＮＳの運用や集客方法についても多くのご指導をいただきました。インスタグラムやライン、無料クーポンマガジンの機能を使った予約の受け付け方法や、グーグルマップの活用法など、集客に欠かせないツールの効果的な使い方を学びました。特に印象的だったのは、「施術歴10年」という実績を伝えることが、実はお客さまから信頼を得るための大きな要素になるということでした。このようなアドバイスを受け、少しずつプロフィルや投稿内容を改善した結果、新規のお客さまからの反応が増え、集客につながりました。
　現在、新しいサービスを展開するにあたり、商工会議所の勧めでお客さまに需要動向調査というアンケートを実施しています。お客さまの新メニューへの反応やニーズを具体的に把握するため、受けたいと感じるメニューの価格帯や期待する効果を伺っています。また、ＩＴの専門家の先生に相談しながらホームページを作成し、さらに集客力の向上を図りたいとも考えています。このサロンはお客さまと一対一で向き合い、信頼関係を深めながらリラクセーションを提供できる場でありたいと考えています。これからも経営の悩みは早期に相談して対策し、お客さまにとって価値のある施術を追求していきたいと思います。

お客さまがリラックスできるよう、店のインテリアにも力を入れており、店名の通り「湖のように静かで安らげる癒やしの空間」が広がっている。