Cafe GRACE 代表 内田 曜才 氏
小規模事業者だからこそ受けられる支援がたくさんあることに気づきました。
内田 曜才 代表 (左)と加藤 直斗 経営支援員(右)
プロに相談できるのが魅力
仙台商工会議所を利用し始めたのは、開店1年目の確定申告がきっかけでした。オープン当初、慣れないことも多い中、お客さまにご満足いただくことばかりに集中していたことで、確定申告の準備が後手に回っていました。これではいけないと思い、商工会議所の「エキスパートバンク」を通じて、税理士の先生にお店まで来ていただき、期限が迫っている中での効率的な進め方のアドバイスを受け、無事に申告を終えることができました。これを契機に、さまざまな経営課題を相談しています。
創業当初は集客強化のために補助金の活用を検討していましたが、コロナ禍でさまざまな補助金が公募されていて、自分が対象となるものが分からずにいました。そこで商工会議所に相談したところ、経営支援員の加藤さんが各補助金について詳しく教えてくれたので、申請に向けてやるべきことを整理することができました。実際に申請した際には、テイクアウトのお客さまにも分かりやすいように看板を大きくつくり替えたり、店内の換気をはじめとした衛生管理面を強化するなど、店舗の課題を一緒に整理し、申請書類の書き方についてもアドバイスをもらいながら、無事に採択を受けることができました。
しかし、補助金は報告書を提出した後に支給される仕組みのため、当初の費用は自己負担する必要がありました。さらに当時は、コロナなどの影響で消耗品や食材の仕入れ価格が大幅に高騰していたこともあり、資金繰りにかなりの不安を抱えていました。それを加藤さんに正直に相談し、「マル経融資」も受けることにしました。そのおかげで資金繰りにも余裕を持って営業を続けることができたので、本当に助かりました。いつも商工会議所の支援を受けるたびに思うことですが、専門家の知識の豊富さや経験の積み重ねにはかなわないなと強く感じています。
多彩な支援メニューを活用して
経営者と言っても、それぞれに得意・不得意があると思います。不得意分野は得意な方に任せて、自分は得意なことに能力を注ぐことが、事業を安定させる上では最も必要なことだと思います。また、仕事にかかる時間を短縮できるように努力し、残りを休息に充てることも仕事のうちだと思います。時間を有効に使うために商工会議所に相談し、サポートを受けることは、自分の生活を豊かにする上でも必要なことだと考えます。私自身、まだ活用していないサポートメニューもたくさんあります。新人教育のためのセミナーやSNSの運用を教えてくれる専門家もいらっしゃいますので、今後は商工会議所を活用しながら、私自身やスタッフのスキルを高めていきたいです。サポートを受けてみたいという方は、小さな悩みや日ごろから気になっている課題を一度相談してみてはいかがでしょうか。小さな事業者だからこそ、ためになる支援がたくさん用意されています。一歩、踏み出すことが経営の大きな助けになるはずです。
代表がハンドドリップで入れるコーヒーや、麺や具材にこだわったパスタなどのメニューも人気。夜の時間帯もバーとして営業しており、アルコール類も提供されている。
創 業 | 2020年11月 |
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事業内容 |
パスタなどのフードメニューからスイーツ、こだわりのお酒を提供。 |
所在地 | 仙台市太白区長町6丁目6-8シャトー長町1階 |