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Winebar Balicante 代表 永井 健行 氏

ひとりでは難しかった一歩が見え、理想の空間を実現できました。

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永井 健行 代表 (左)と舘﨑 貴宣 経営支援員(右)

独立への道をひらく支援

 仙台市内の飲食店に勤務したのち、8年前にナチュラルワインを提供する店として独立開業しました。以前から飲食業に従事する中で、独立は常に意識していましたが、 いざ実行に移そうとすると、資金面の不安や準備の難しさに直面しました。そこで、書籍やインターネットで情報収集する中で仙台商工会議所の存在を知り、「まずは相談してみよう」と思いました。
 開業にあたって一番悩んだのは、資金調達でした。飲食業界では「自己資金で独立するのが理想」といった空気がありましたが、現実的には非常にハードルが高いと感じていました。商工会議所では事業プランを丁寧に見てもらい、さらに金融機関との関係づくりもサポートしてもらえたため、独立までの道筋が明確になり、自信を持って準備を進めることができました。特に心強かったのは、支援員の方が飲食業界への深い理解を持っていたことです。現場を知る方との会話は、机上の空論ではなく実践的なアドバイスにつながり、大きな学びになりました。また、契約書や申請書類といった、苦手意識のある業務にも丁寧な支援をしてもらえたので、安心して取り組むことができました。

経営の輪郭を一緒に描いてくれる存在

 開業後も設備導入などに関わる資金繰り、補助金の申請などさまざまなサポートを受けています。例えば、当店には元々1階のカウンター席しかなかったため、満席で入店をお断りすることがありました。そこで、倉庫にしていた店舗の2階を新たに客席として改装することを考え、商工会議所に相談したところ、「小規模事業者持続化補助金」の申請を提案してもらいました。自分だけでは書類の書き方も分かりませんでしたが、舘崎さんが一緒に一つずつ確認しながら書類作成を手伝ってくれたので、無事に採択を受け、2階を理想通りの客席に改装することができました。
 こうして経営状況を客観的に見てもらえることで、自分自身の感覚を整理する手助けにもなり、判断軸を持って店舗運営に臨めるようになりました。このような継続的な支援があることで、今も大きな安心感につながっています。
 現在は2店舗目の出店準備を進めていますが、その中「で、若い世代が安心して働ける飲食業界のあり方についても、より強く意識するようになりました。飲食業は、 人と人が向き合い、思いを届けられる、とても尊い仕事です。年齢を重ねても、夢を語り続けることができるこの職業に、私自身も何度も救われてきました。だからこそ、 これからの世代が将来を見据えて働ける環境を、少しずつでも整えていく必要があると感じています。そのため、 新しい店舗では若いスタッフでも学びやすく、働きやすい場を実践していこうと考えているところです。
 今後も継続的な助言をもらいながら、仙台の飲食業界が若く才能ある人でにぎわうように尽力していきたいと思います。

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おひとりさまの軽い一杯から食事、二次会まで幅広く対応。ソムリエである天守の目利きによりワインと創作つまみが楽しめる、肩ひじ張らないカジュアルな店。
創 業 2017年7月
事業内容 居心地の良い空間と、各国のナチュラルワイン、イタリア料理をベースとした創作つまみを提供
所在地 仙台市青葉区本町2-3ー30 壱弐参横丁内

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