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㈱アイエス工機 代表取締役 皆川 直樹 氏

支える力に導かれ、技術を未来につなぐ道が拓けました。

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皆川 直樹 代表取締役(中央)・皆川 直哉 取締役(右)
廣瀬 久太 経営支援員(左)

続けていくための基盤づくりに寄り添う支援

 自動車整備用リフト機材の取り付けを生業にし、気が付けば38年という年月が流れました。整備工場やディーラーの現場で、多くのお客さまに支えられながら続けてきた仕事です。商工会議所には以前より、個人事業主としての業務の中で一番苦労していた確定申告の相談をしたり、業務車などの設備購入に充てる資金調達のために「マル経融資」を活用したりしていました。
 そして近年、従業員を雇用して売り上げの拡大を図っていく中で、今後の税負担や将来の承継などを考えたときに、「個人事業主としてこのままの形で続けていけるのか」という不安を抱えるようになり、まずは商工会議所に相談してみることにしました。支援員の廣瀬さんから、法人化のメリットなどの説明を受け、迷っていた気持ちが次第に整理されていきました。また、「エキスパート・バンク」で税理士の先生を派遣してもらい、法人設立までの手続きを全面的に支援してもらうことができました。
 実はこの法人化を決断した最大の理由は、息子が「この仕事を継ぎたい」と言ってくれたことでした。私自身、継がせることを前提に仕事を続けてきたわけではありませんでしたが、その一言で責任の重さと未来への準備の必要性を強く感じました。
 次の世代が安心して働ける環境を整えるには、従業員の社会保障や待遇を充実させるなど雇用面での体制を整えることが欠かせません。個人事業のままでは難しかった福利厚生などの体制づくりも、法人化によって実現できる見通しが立ち、事業承継に向けた確かな土台を築くことができました。「受け継ぐと決めた人が、胸を張って続けられる仕事にしたい」。その思いが形になったのが、今回の法人化でした。

受け継ぐ仕事を、続けられる環境へ

 私たちの仕事は、整備工場やディーラーのピットに大型機械を傷ひとつ付けずにクレーンで正確に据え付けるという、緊張感のある作業です。20~30年使われる機械だからこそ、使う人の声を丁寧に聞き、納得のいく形で仕上げることを大切にしてきました。何十年も前に自分が取り付けた機械の入れ替え作業に立ち会うと、当時のことを思い出しながら、技術と仕事への責任が時代を超えてつながっていることを実感します。
 次の世代に受け継いでほしいのは、目に見える技術だけではありません。「相手の立場で考える姿勢」や「理解する心」など、仕事の根本になる考え方を伝えながら、これまで培ってきた業務プロセスや顧客関係といった「見えない資産」もしっかりと承継していきたいと思います。
 事業を続けていく中で、迷いや不安は必ず出てきます。 そんな時、信頼できる相談先があることは、本当に心強いものです。私自身がそうだったように、誰かに背中を押してもらえることで、次の一歩が見えてくることもあります。
 これからも、安全に、誠実に、そして次の世代が誇りを持って受け継げる仕事を続けていけるよう、一つひとつ着実に歩みを進めていきたいと考えています。

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自動車整備用リフト機材の取り付け・設置工事に加え、メンテナンスまで一貫して対応。施工エリアは東北6県に広がり、多様な現場に応えている。
創 業 1990年2月
事業内容 自動車整備用リフト機材等の設置工事、メンテナンス
所在地 仙台市若林区荒井字笹屋敷91-2

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